製品・サービス
L-リジン塩酸塩

飼料中のアミノ酸バランス改善がポイント
肉質を改善

したがって、体重が順調な増加を示してもリジンが十分量含まれているとはいえません。
L-リジン塩酸塩添加で肉質の改善が促せます。
リジン有効率の低い飼料原料の栄養価改善
下図に示したように大豆粕、魚粕等の飼料原料は、その製造工程で加熱処理が行われます。
これらに含まれるリジンは反応性に富み、糖や脂肪と反応しますが、この反応したリジンを非有効性リジンと呼びます。これは化学的にはリジンと算定されますが、家畜では利用することができないからです。時には60%しか利用されないことがあります。したがって、実際の分析値にもとづいて配合設計する場合、リジン不足を生じることがあるため、L-リジン塩酸塩を補足する必要があります。
これらに含まれるリジンは反応性に富み、糖や脂肪と反応しますが、この反応したリジンを非有効性リジンと呼びます。これは化学的にはリジンと算定されますが、家畜では利用することができないからです。時には60%しか利用されないことがあります。したがって、実際の分析値にもとづいて配合設計する場合、リジン不足を生じることがあるため、L-リジン塩酸塩を補足する必要があります。
性状
- 1.本品は、白色~淡かつ色の粉末で、においはないか、またはわずかに特異なにおいを有する。
- 2.本品は、水に溶けやすく、及びエタノールにきわめて溶けにくい。
- 3.本品の水溶液(1→10)のpHは5.0~6.0である。
確認試験
- 1.本品の水溶液(1→1,000)5mlにニンヒドリン試液1mlを加え、3分間加熱した後、水20mlを加え15分間放置するとき、液は紫色を呈する。
- 2.本品の水溶液(1→10)は、塩化物の定性反応を呈する。
- 3.本品及び日本薬局方塩酸リジンそれぞれ0.1gをとり、水10mlを加えて溶かし,試料溶液及び標準溶液をとする。この液につき薄層クロマトグラフ法によって試験を行う。試料溶液及び標準溶液をそれぞれ5μlずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にn-プロパノール・強アンモニア水混液(67:33)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層を板乾する。これにニンヒドリンのアセトン溶液(1→50)を噴霧した後、80°で5分間乾燥するとき、試料溶液及び標準溶液から得たスポットは紫色を呈し、これらのRf値は等しい。
純度試験
- 1.比旋光度 本品を乾燥し、その約4gを精密に量り、薄めた塩酸(13→25)に溶かして50mlとし、この液につき層長200mmで旋光度を測定するとき、〔α〕=18.0~+21.5°でなければならない。
- 2.アンモニウム塩 本品0.05gを蒸留フラスコに入れ、水70mlを加えて溶かし、酸化マグネシウム1gを加えて留液40mlを得るまで蒸留する。受器しは、0.1N塩酸2mlを入れたネスラー管を用い、冷却器の下端をこの液に浸す。留液に水酸化ナトリウム試液5ml及び水を加えて50mlとし、ネスラー試液0.5mlを加えるとき呈するは、アンモニウム標準液2mlをネスラー管にとり、水を加えて40mlとし、以下試料の場合と同様に操作する時呈する色より濃くてはならない(0.04%以下)。
- 3.重金属 本品1.0gをとり、重金属試験法第2法により試験を行なうとき、その量は鉛標準液3.0mlに対応する量以下でなければならない(30ppm以下)。
- 4.ヒ素 本品1.0gをとり、ヒ素試験法第2法により試験を行うとき、これに適合しなければならない(2ppm以下) 。
乾燥減量
1.0%以下(1g、105°、3時間)
強熱残分
0.3%以下(1g)
定量法
本品を乾燥し、その約0.2gを精密に量り、非水滴定用酢酸第2水銀試験液10nlを加え、加温して溶かし、冷後、非水滴定用氷酢酸50mlを加え、0.1N過塩素酸で滴定する(指示薬 α-ナフトールベンゼイン試液10滴)。この場合において、滴定の終点は、液のだいだい色が黄緑色に変わるときとする。同様の方法で空試験を行い補正する。
0.1N過塩素酸1ml=9.132mgC6H14N2O2・HCI
保存の方法の基準
密閉容器に保存すること。