加齢による筋肉減少であるサルコペニアがロコモティブシンドロームへの入り口の一つとなっていることから、ロコモティブシンドローム対策には筋肉ケアが非常に重要です。運動刺激と栄養刺激が筋タンパク質合成促進の鍵となりますが、栄養刺激という点では、ロイシンをはじめとしたアミノ酸の継続摂取が有効です。

基本的には日常の食事で十分なタンパク質を摂取することにより必要なアミノ酸を摂取することが理想ですが、一般的なタンパク質はアミノ酸バランスが必ずしも理想的ではないため、食品に含まれるアミノ酸組成を考慮して、筋肉合成促進効果のあるロイシンや穀物等で不足しがちなリジンを補うことにより、より栄養価の高い食品とすることができます。
このような日常の食事にアミノ酸を強化する「アミノニュートリションフード」というコンセプトをご紹介します。

高齢者など食の細い人では筋肉作りに必要な量のタンパク質を摂取することが難しくなります。また、食事で多量のタンパク質を摂取すると、余分なカロリーも同時に摂取することになり、肥満のリスクが高まります。加えて、アミノ酸バランスが悪いとタンパク合成に使われないアミノ酸の量が増加し、これらに含まれる窒素は最終的に尿素となって体外に排出されますが、その際に腎臓に負担がかかってしまいます。

アミノニュートリションフードは、少ない摂取量でも効果的な筋タンパク質合成が可能となるため、上記のような課題を解決できるコンセプトです。